人材開発・育成の方針
フィリピン国内で技能実習生への日本語教育を行っている機関やフィリピンの自治体と密に連携し、仕事で日本へ行くフィリピン人が日本での生活に適応できる人材を育成しています。
また、日本語教育だけでなく、日本の文化・伝統・習慣などについての教育も通して、日本の社会にすぐなじめるよう人材の育成・指導を行っています。
技能実習制度とは
1960年代後半頃から海外の現地法人などの社員教育として行われていた研修制度が評価され、これを原型として1993年に制度化されたものです。
技能実習制度の目的・趣旨は、日本で培われた技能・技術・知識の移転を図り、開発途上地域の発展を担う「人づくり」に寄与するという、国際協力の推進です。
この制度の趣旨に基づき、フィリピン人の技能実習生が、フィリピンにおいて修得が困難な技能の修得・習熟・熟達を図ることを目指しています。また、帰国後、技能実習生が日本で習得した技術・技能を活かした仕事に就職できるよう、フィリピンでの就労サポートだけでなく、仕事の創出にも取り組んでいます。
技能実習の仕組み
One Worldグループはグループ内のフィリピンの日本語学校(One World Japanese Language Center)・送出機関と連携し、安心かつ優秀な人材を日本に派遣し、技能実習後、フィリピンに帰国してからの就職サポートまで行っています。
人材開発・育成の取り組み
フィリピンのGDP実質成長率が2016年は6.9%と他の東南アジア諸国と比べても高い水準を保っていますが、経済成長の恩恵は一部の富裕層のみが得ているのが現状です。そのため、貧富の格差が大きく、多くの貧困世帯は負の連鎖から這い上がれない現状があります。
そのような状況を変えるため、日本語教育だけでなく、日本語能力試験の資格取得や留
学のサポートもしています。そして、技能実習制度を利用した取り組みを通して、特に介護の現場で即戦力となるような実習を行い、多くの人が活躍できるような人材の育成に取り組んでいます。
私たちが目指しているのは、日本語の教育と技能実習制度を通して技術・技能・知識を習得した実習生がフィリピンに帰国したあと、それらの技能を活かして、貧困から抜け出し、自国の経済発展の一翼を担ってもらう人材を育成していくことにあります。